天童、米沢、酒田の3カ所で開催されてきた本研修会も、山形会場で最終回となりました。感染症対策に配慮し、広い会議室に空間を保った座席配置の中、行政機関⇒教育機関⇒保育現場の順に、保育の現状に関する説明と情報提供が行われました。

　山形県は、少子化対策が重要課題にあげられ、”子育て”を支える保育人材の確保・育成に対する助成や支援事業も多く、行政情報に触れる機会が少ない参加者にとっては、新しい発見もあったのではないでしょうか。

　事例報告に登壇した保育現場のお二人ともが、長いブランクを経ての復職体験者。そのお二人のお話に勇気づけられた参加者が多かったのか、「情報交換・相談会」の熱量があがり、時間ギリギリでの閉会となりました。

★参加者アンケートより

・園長先生、本間先生の優しさがお声からも伝わってきた。素敵な先生方にお会いできて本当に良かった。悩んでいたが、保育の道をもう一度考えたい。やっぱり子どもが好きなので！

・大変興味深いお話だった。参加してよかった。

・現役の園長先生や保育士の先生、大学の先生の講話、山形県の保育の状況など、本当にためになった。やる気スイッチが入りました。

・保育士として働きたい人との橋渡しをしてくれる「福祉人材センター」の仕事を知ることができて良かった。

・福田先生のお話が分かりやすく、もっと若い頃（短大生の時）にお会いして勉強したかった。でも、今だから共感できたり、理解できたりしたのかもしれません。

　東北文教大学の福田准教授の講演は、時折笑いが起こるなど終始和やかな雰囲気で進められ、県の基調説明・講演とも、頷きながらメモを取って聴講する様子も見受けられました。

　事例報告は、ニチイキッズ酒田にいだ保育園様から、保育園で事務をしながら保育士試験を受験し保育士になったお話や、毎日子どもたちの笑顔に癒されながら保育をしているエピソードが紹介されました。参加者からは、保育士試験のことやパートでの働き方について質問する姿が見られ、再就職に向けた熱意を感じることができました。

★参加者アンケートより

・今日はありがとうございました。初めてこの様な研修会に参加しましたが、保育の仕事に向けて大きな一歩になりました。来て本当に良かったです。

・山形県の保育状況がよくわかり、参加してよかった。

・とても楽しく過ごせた時間でした。ありがとうございました。

　羽陽学園短期大学の渡邊学長は、現在の子育て支援制度や保育士の処遇改善などをわかり易く解説、無資格の方やブランクのある方々を応援する研修内容となっていました。

　事例報告では、興譲学園さくら保育園様から、幼稚園の保育補助で勤務しながら、子育て支援員研修を修了し、その後、保育士試験を一回目の挑戦で合格したとの経験談がありました。園長や職員の皆さんの応援を受けて、仕事をしながら頑張ったこと、資格取得後は幼稚園から保育園での勤務になって、毎日が充実しているなどの報告があり、参加者は興味深く傾聴していました。 

★参加者アンケートより

・長い間保育の仕事をはなれていたので、色々勉強になった

・実際に現場の方の意見、資格取得の話などが聞けてよかった

・保育の仕事の内容が聞けてとても参考になった

・保育現場の状況など詳しく聞けて良かった。内海先生のお話は資格のない私にとってとても勇気付くものだった。ありがとうございました。